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はじめてのデシカント空調|基礎知識と導入メリット

製品の品質安定化や結露防止、快適な作業・保存環境の維持など、湿度管理は多くの施設において重要な要素です。

特に低湿度が求められる製造工程や、結露のリスクが高い倉庫、快適性が重視される商業施設では、従来の空調システムだけでは対応が難しい場面もあります。

そうした環境で求められるのが、高度な湿度制御を実現する「デシカント空調」です。

デシカント空調
とは?

デシカント空調とは、空気中の湿度を効率的かつ精密に制御することを目的とした空調方式です。冷房一体型の従来の空調方式とは異なり、湿度調整そのものを目的とした制御が可能です。吸湿材(デシカント材)を活用することで、空気中の水分を物理的に除去できます。

この方式は、医薬品の製造現場や食品工場、美術館、精密機器倉庫など、一定の湿度環境を保つことが厳しく求められる施設で導入されています。温度に依存せず湿度を調整できる特性により、低温や高温といった過酷な条件下でも、安定した空調環境を確保できます。

デシカント空調の種類
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デシカント空調の導入で、こんな課題が解決できます

「デシカント空調って、何に役立つの?」
「うちの食品工場や倉庫の悩みも解決できるのかな…」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

デシカント空調は、温度だけでは解決できない“湿度の悩み”を根本から改善します。ここでは、食品や低温環境の現場で特に多い課題を例にご紹介します。

①低温の製造・保管エリアで除湿ができない

→ 低温下でも効率的に湿度を下げ、省エネも実現

0℃付近の冷却工程や冷蔵倉庫では、一般的な空調では除湿が難しく、作業環境も不快になりがちです。
デシカント空調は冷却に頼らず除湿できるため、低温環境でも適切に湿度をコントロールが可能。設備の結露防止や省エネ運転にも貢献します。

②湿気で食品がベタつく、カビが発生する

→ 品質保持とHACCP対応をサポート

湿気によって製品が劣化したり、異物混入のリスクが高まると品質管理に直結します。
デシカント空調なら温度に左右されず湿度だけを安定制御できるため、食品のベタつきやカビを防止。歩留まり改善や衛生基準対応(HACCP)にも効果的です。

③包装ラインや冷蔵ショーケースが結露する

→ 商品の見栄えと衛生環境を改善

包装室や売場でガラスが曇ったり、結露で製品が濡れてしまうことはありませんか?
デシカント空調は空間全体の湿度を下げることで結露や霜を防止し、商品をクリアに見せます。さらに霜取り運転が減り、省エネにもつながります。

もし「自社の課題に当てはまりそう」と感じたら、「目的に応じて選ぶデシカント空調おすすめ3選」ページで詳しくご確認ください。

一般空調との違い

冷房機能メインの従来型 vs 湿度制御メインのデシカント型

従来の多くの空調システムは、冷媒を用いて空気を冷却し、その過程で結露を利用して除湿を行います。一方、デシカント空調は冷却とは異なる原理で湿度を直接除去。デシカント空調は設定した湿度を安定して維持する点で特に効果を発揮するのです。

冷却除湿方式との比較

一般的なエアコンは、結露が生じる温度(露点温度)以下に空気を冷却し、結露させて水分を除去します。温度を下げる副次的な除湿方式のため、低温環境での除湿や温度を変えずに湿度だけを下げることは難しい側面があります。

一方、デシカント空調は吸湿材により物理的に水分を除去するため、温度に依存せず、幅広い温度環境で湿度制御が可能です。特に相対湿度20~30%RHといった低湿度領域でより効果を発揮します。

デシカント空調の仕組み・原理を詳しく見る

どんな場所に
向いている?

病院・医療施設

手術室やクリーンルーム、薬剤保管庫など、高精度な湿度管理が求められる医療環境では、デシカント空調の導入が進んでいます。安定した湿度制御により、医療機器の錆や性能劣化を抑制し、長期的な保守性・信頼性の向上に貢献します。

また、室内環境の変動を最小限に抑えることで、設備のパフォーマンスや空調負荷の安定化にもつながり、医療現場における空調管理の質を高めるソリューションとして注目されています。

病院のデシカント空調
導入事例を詳しく見る

食品工場

食品の製造・加工・保管において、湿度は製品品質や衛生環境に直結する重要な管理項目です。デシカント空調を導入することで、製品の吸湿による風味や外観の劣化、カビの発生といったリスクを抑制できます。

乾燥工程においては、適切な湿度制御によって処理のばらつきを防ぎ、生産効率や歩留まりの維持にも貢献。温湿度の安定化により、品質管理と工程安定化の両面で効果を発揮する空調技術として、さまざまな食品工場で活用が進んでいます。

食品工場のデシカント空調導入事例を
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倉庫・物流施設

美術品、書籍、精密機器、化学品、特定の食品など、湿度変化に敏感な製品を扱う保管施設では、安定した湿度管理が不可欠です。デシカント空調を活用することで、カビや結露、金属の腐食、紙や樹脂の変質といった湿度由来の劣化リスクを低減できます。

特に長期保存が求められるケースでは、湿度の安定化が保管品質の維持にも対応。高品質な保管環境の構築手段として、多くの物流・倉庫施設で導入が進んでいます。

倉庫・物流施設のデシカント空調導入事例を
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デシカント空調の
導入メリット

適切な湿度管理による環境リスクの抑制

湿度を安定させることで、結露の発生リスクを低減できます。結露は建材の劣化や腐食の要因です。デシカント空調で湿度管理を行うと、建物や設備の維持管理がしやすくなります。

省エネルギー性と
快適性の両立

デシカント空調は、温度と湿度をそれぞれ別で制御するため、過度に空気を冷やさず湿度だけを調整できます。エネルギーの無駄を抑えながら快適な空間を構築できるのは、デシカント空調の強みです。

空間の長寿命化・
保守性向上

湿気が原因の結露やカビの発生を抑えることで、建物や機器の故障や劣化を防ぎ、長く使用できます。清掃やメンテナンスの負担も軽減され、日々の点検や管理作業も効率的に行えるようになります。

THREE SELECTIONS
目的に応じて選ぶ
デシカント空調製品おすすめ3選
チルド食品の冷却包装
向け
カサバー
カサバー

画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)

低温度帯での省エネ稼働と衛生管理

0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。

特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。

有機EL製造・開発環境
向け
ドライセーブSSP/SZP
ドライセーブSSP/SZP

画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)

超低露点乾燥を実現する独自技術

機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。

クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。

冷蔵ショーケース結露対策
向け
カラットデシカント
カラットデシカント

画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)

営業を止めずに黒カビ・結露対策

天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。

独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。

※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)