デシカント空調は高い湿度制御性能を持ち、製造業や医療・食品関連施設などで多く導入されています。しかし、導入を検討する段階で「保険適用の対象になるのか?」「どのような保証制度があるのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。
本ページでは、デシカント空調に関する保険・保証の基本知識や、適用可能な補償制度の考え方を解説しつつ、導入時に確認しておくべきポイントを紹介します。あわせて、目的に応じて機種を選ぶ重要性についても触れます。
デシカント空調は医療機器や介護設備とは異なり、一般的に「健康保険や公的医療保険の適用対象」にはなりません。
ただし、施設全体の設備更新・災害対策・省エネ改修などを目的とした場合には、損害保険や火災保険、動産総合保険などの設備補償に含めることが可能です。
また、自然災害や機器故障によって空調設備が損害を受けた場合、契約している保険の内容によっては修理費・復旧費が補償対象となることもあります。導入時には、保険会社またはリース会社と補償範囲を確認しておきましょう。
企業が所有する空調設備や機械類を対象とした保険で、火災・落雷・水漏れ・破損事故などによる損害が補償されます。デシカント空調のような高額設備は、導入後すぐにこの保険に加入しておくケースが一般的です。
建物の火災保険に付帯することで、空調機器や配管などの付属設備も補償範囲に含められます。導入場所が自社所有ビルか賃貸物件かによって、加入者(建物所有者・テナント)の責任範囲が変わるため注意が必要です。
リース会社経由で導入する場合、契約にメンテナンス保証や自然故障補償が含まれるケースがあります。保証範囲には消耗品交換・部品交換・修理費上限などが明記されているため、契約前に確認しておくと安心です。
メーカーが提供する標準保証は通常1〜2年ですが、有償で延長保証を設定できる製品もあります。制御基板やセンサー部など電子機器部分は故障リスクが高いため、延長保証を検討する価値があります。
デシカント空調は内部構造が複雑で、故障や浸水被害の際には部品単位での交換が必要になる場合があります。火災・地震・風水害など自然災害による損害が発生した場合、保険適用には被害の原因・発生経緯の証明が求められます。
修理や交換の際は、メーカーや販売代理店が発行する修理見積書・損害報告書を用意し、保険会社へ速やかに提出しましょう。
保険適用や保証対応の前提として、定期点検やメンテナンスの実施記録が求められる場合があります。フィルター交換やローター清掃など、日常的な保守を怠ると保証対象外となることもあります。
定期的な点検契約を結び、記録を残しておくことで、万一の際にもスムーズに補償を受けられる体制を整えましょう。
同じ「デシカント空調」でも、吸湿材の種類・制御方式・再生熱源・設置環境によってリスクやメンテナンス負荷が異なります。これらは保険料や保証条件にも影響を及ぼします。
導入目的(衛生・省エネ・品質管理など)を明確にし、機器性能と保守性を総合的に判断することで、長期的に安心できるコストバランスを実現できます。
保険・保証内容を理解したうえで、業種や環境に応じた最適なデシカント空調を導入することが重要です。以下では、医療・食品・精密機器などの各分野における導入事例を紹介しています。設備導入時のリスク対策や運用の参考にしてみてください。
| 医療・福祉施設 | 衛生性と安定湿度を両立する導入事例を見る | |
|---|---|---|
| 食品工場 | 結露防止と品質維持を実現した導入事例を見る | |
| 物流倉庫 | 省エネと安定環境を両立した導入事例を見る | |
| GMP・医薬品製造 | 厳格な湿度管理を実現した導入事例を見る | |
| 精密機器製造 | 高精度な低露点環境の導入事例を見る | |
画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。
特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。
画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)
機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。
クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。
画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)
天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。
独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。
※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)