ダイキン工業は、デシカント空調の製品ラインナップとしてデシカント空調装置「DESICA」、業務用マルチエアコン「業務用VRVシリーズ」などを展開。国内外で事業を展開し、オフィスビル、工場や大学など多彩な施設への納入実績を誇ります。
ここでは、ダイキン工業が取り扱っているデシカント空調について、製品の特徴や導入事例などを紹介します。
DESICAは冷媒配管工事のみで設置可能な水配管レス構造になっており、給排水設備の設置が不要です。水漏れやスケール発生の心配がなく、ドレン清掃も不要なため、メンテナンス負荷を大幅に低減します。
給水がないことでランニングコストの一要素である水道代をゼロに抑え、施工期間の短縮やトータルコスト削減にも貢献。一般的な給排水方式では困難だった清潔で安定した湿度管理を可能とし、施設側の運用負担を軽減します。
熱交換器表面に吸着剤を直接塗布した独自のハイブリッドデシカを採用し、ヒートポンプ技術とデシカント技術を融合させています。
空調負荷時に発生する排熱を加熱プロセスに再利用できるため、運転時のエネルギー消費を大幅に抑制します。高い調湿性能を維持しつつ、省エネルギー性と環境負荷低減を同時に達成する点が大きな特長です。
除湿量(kg/h) | 最大除湿能力6.73kg/h |
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対応空気量(m³/h) | 250m³/h、500m³/h、1,000m³/h、1,500m³/h、2,000m³/h |
最低到達露点(℃) | ー |
再生熱源の種類 | ヒートポンプ(ヒートポンプデシカント方式) |
デシカント媒体の材質 | ー |
本体構造材の材質 | ー |
サイズ | ー |
暖房時は室外0℃・50%RH以上の条件で室内22℃・40%RH以上を維持し、建築物衛生法の湿度基準に適合する高い調湿性能を発揮します。工場出荷時に3段階の湿度設定が可能で、運用現場のニーズに応じて加湿/除湿量を選択できるほか、リモコン操作で簡単に換気量調整が可能です。
別売のCO₂センサーと連動させることで、在室人数に応じた換気量自動制御ができます。省エネと衛生管理を両立できる点も大きな特長です。
ダイキン工業のDESICAは給排水工事が不要な水配管レス設計で、清掃や水漏れのリスクを軽減。ハイブリッドデシカ素子により高効率な熱再利用を実現し、省エネと安定した湿度管理を両立します。
デシカント空調が求められる現場は多岐にわたり、目的に応じて必要とされる性能も異なります。自社に適切な製品を選ぶことで、品質維持や衛生管理の向上、コスト削減にもつながります。
このメディアでは、「チルド食品の冷却包装」「有機EL製造」「冷蔵ショーケースの結露対策」3つの目的別におすすめのデシカント空調をご紹介。導入を検討している方はぜひチェックしてください。
1924年に創業し、1934年に株式会社として設立されたメーカーです。主な事業は、空調機器や空調冷凍機器の販売や設計、フッ素化学製品を軸としています。
ダイキン工業が手がけるデシカント空調は、水配管不要の無給水・無排水方式を採用。給排水設備工事を省略できるため、メンテナンスコストと施工負担を軽減できるのが特徴です。
会社名 | ダイキン工業 |
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設立 | 1934年2月11日 |
資本金 | 約850億3,244万円 |
従業員数 | 単独7,866名、連結103,544名(2025年3月31日末時点) |
事業内容 | 空調・冷凍機/化学/油機/特機/電子システム |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
TEL | 0120-085-022(ダイキン カスタマーセンター) |
公式サイト | https://www.daikin.co.jp/ |
画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。
特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。
画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)
機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。
クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。
画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)
天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。
独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。
※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)