ここでは、ティーネットジャパンが取り扱っているデシカント空調について、製品の特徴や導入事例などを紹介します。
ティーネットジャパンは、デシカント空調のラインナップとして、湿式調湿機「カサバー」、全熱交換型換気装置「Twin-CEL(ツインセル)」、シリカゲル除湿機「DRY-CEL(ドライセル)」など多彩な製品をラインナップ。
食品工場や製薬工場、病院、介護施設など、衛生管理と精緻な温湿度制御が求められる分野において、国内外で1,500基以上の納入実績(2025年5月時点)を誇ります。
吸湿性・除塵性に優れた塩化リチウム水溶液が、包装ライン内の結露や粉じんの発生を抑え、製品や設備への悪影響を軽減。食品製造の現場で重要視されているHACCP基準への対応にも役立つ、衛生的な空調環境の構築を支援します。
さらに、低温領域でも乾燥効果を持つ処理空気を安定的に供給できるため、洗浄後の水分残留や湿気の滞留が課題となる工程でも、結露や湿度ムラの抑制が可能です。
こうした性能から、チルド食品の冷却包装工程や日本酒製造の圧搾室・酒粕置場、製糖工程のエイジング管理など、湿度が品質に影響する現場で幅広く採用されています。
湿式デシカント方式のシステムにより、冷却除湿方式では難しい0℃以下の低露点空気を連続で安定供給でき、空調機内や製品周辺での水分トラブルを抑制。結露や霜の抑制が重要な製造現場に適しています。
また、湿式方式では空気中の水分を調湿媒体が吸収するため、結露水(ドレン)が発生せず、配管や排水処理も不要。凍結による詰まりや装置停止のリスクがなく、ラインの安定稼働や衛生環境の維持にも貢献します。
除湿量(kg/h) | ー |
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対応空気量(m³/h) | ー |
最低到達露点(℃) | 露点温度0℃以下でも連続運転が可能 |
再生熱源の種類 | 蒸気、電気再生、排熱利用が可能 |
デシカント媒体の材質 | カセン溶液(塩化リチウム水溶液) |
本体構造材の材質 | FRP(繊維強化プラスチック)製 |
サイズ | ー |
カサバーは、幅広い型式を揃えており、小規模から大規模施設まで柔軟に対応可能です。露点0℃以下でもドレン水が発生せず、凍結リスクを抑えて連続運転が行えます。
溶液濃度と温度を調節するだけで相対湿度25~40%の精緻な湿度制御が可能です。媒体で使われているカセン溶液の除菌効果は97%※になります。
ティーネットジャパンが提供するカサバーは、湿式デシカント方式により、結露・粉じんを抑えた衛生的な空調環境と、0℃以下の稼働安定を両立します。
デシカント空調が求められる現場は多岐にわたり、目的に応じて必要とされる性能も異なります。自社に適切な製品を選ぶことで、品質維持や衛生管理の向上、コスト削減にもつながります。
このメディアでは、「チルド食品の冷却包装」「有機EL製造」「冷蔵ショーケースの結露対策」3つの目的別におすすめのデシカント空調をご紹介。導入を検討している方はぜひチェックしてください。
1959年に中外炉工業の空調部門としてスタートして以来、塩化リチウム溶液を媒体とするデシカント空調技術を軸に事業を展開してきたメーカーです。
1台で除湿・加湿・除菌・除塵に対応できる湿式調湿機や、シリカゲル除湿ロータを搭載した乾式除湿機など、目的に応じた空調ソリューションを幅広く提供しています。
会社名 | 株式会社ティーネットジャパン |
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設立 | 1976年4月30日 |
資本金 | 2億6,360万円 |
従業員数 | 2,708名(2024年6月末時点) |
事業内容 | 発注者支援業務/コンピューターシステム開発/機械・電気・電子・制御分野の技術者派遣及び受託開発/運搬機械システムの設計・製造/特殊空調設備の設計・施工/自動車・産業機械・FAプラントエンジニアリング/湿式調湿機の製造・販売/など |
所在地 | 大阪府東大阪市角田1-5-44(プラントエンジニアリング事業部) |
TEL | 072-960-4051 |
公式サイト | https://www.tn-japan.co.jp/ja/ |
画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。
特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。
画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)
機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。
クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。
画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)
天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。
独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。
※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)