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ダイナエアーのデシカント空調|モイストプロセッサー

目次

ここでは、ダイナエアーが取り扱っているデシカント空調について、製品の特徴や導入事例などを紹介します。

ダイナエアーでは、風量が決まっているパッケージタイプのリキッドデシカント空調機、モイストプロセッサーを主力製品として、様々な施設(病院、介護施設、ホテル、工場、オフィス、学校、住宅など)にソリューションを提供。用途や規模に合わせてカスタマイズできる液式調湿空調機もあるため、予算や導入期間に合わせて選択できます。

ダイナエアーの
デシカント空調

リキッドデシカント空調機「モイストプロセッサー」の特徴

モイストプロセッサーの製品画像
画像引用元:ダイナエアー公式HP
https://www.dyna-air.jp/

高い調湿能力と効率的な運用を
実現する設計

液体調湿剤の濃度と温度を細かく制御できるのが強みです。除湿・加湿の標準的な運転範囲は40~70%(※相対湿度の場合)。製薬工場や食品加工施設、半導体・電子部品製造工場など、湿度が製品の品質を大きく左右する現場で大きなメリットを発揮します。

また、加温と加湿を同時に行うため、通常の気化式と違って、加湿前に給気温度以上の加温をする必要がありません。ヒートポンプの排熱や低温排熱(40~50℃)を利用して、効率的な運用が可能です。

エネルギー貯蔵・消費を
効率化できる構造

モイストプロセッサーは、再生プロセス(熱供給)と除湿プロセス(空気処理)を時間的・空間的に分離できるのが特徴。これまで再利用されず廃棄されていたエネルギーも活用できます。離れた場所にある廃熱で調湿剤を再生し、別の場所で除湿することも可能です。

液体調湿剤は、濃度や温度を高精度で制御できるため、エネルギー貯蔵・消費を効率化するのに役立ちます。

リキッドデシカント空調機「モイストプロセッサー」の
主な仕様と性能

除湿量(kg/h)90.0kg/h
対応空気量(m³/h)6,000m³/h
最低到達露点(℃)10.7℃
再生熱源の種類温水(45~65℃)、太陽熱、地中熱、その他排熱など
デシカント媒体の材質液体調湿剤(塩化リチウム水溶液)
本体構造材の材質
サイズ幅2,170mm、奥行1,500mm、高さ1,765mm

モイストプロセッサーシリーズの中から、「MP6000」の仕様・性能を取り上げて掲載しています(※最低到達露点のみ、モデルごとの記載が無かったため、シリーズ全体における最低到達露点を記載しています)。

6,000m³/hという大風量に対応しながら、90.0kg/hという高い除湿能力を兼ね備えている点が特徴。工場や倉庫、商業施設、ホールなどの大規模施設に適しています。

デシカント媒体には、主に塩化リチウム水溶液を採用。除菌作用をもつ安定的な物質であるため、溶液の清浄度を維持しやすく、交換や補充の頻度を抑えられます。

リキッドデシカント空調機「モイストプロセッサー」の
主な導入先と用途

  • 学校:校舎内の空気環境改善
  • 図書館:湿気による本のカビ防止、図書室内の空気環境改善
  • 相撲場:稽古時の空気環境改善、汗と熱気による温湿度の調整
  • ホテル:入浴後に薄着で動き回っても湯冷めしない環境づくり
  • 病院:院内の空気環境改善、暖房時の湿度改善
  • 老人ホーム:入居者の生活環境改善を目的とした設備計画の一環など
湿度制御と排熱活用を
両立する調湿技術

ダイナエアーのモイストプロセッサーは、液体調湿剤の濃度と温度を制御することで、40~70%の範囲で安定した除湿・加湿を実現。加温と加湿を同時に行えるため、外気温が低い環境でもスムーズに調湿できるので、無駄なエネルギー消費を抑えながら安定した湿度管理が可能です

デシカント空調が求められる現場は多岐にわたり、目的に応じて必要とされる性能も異なります。自社に適切な製品を選ぶことで、品質維持や衛生管理の向上、コスト削減にもつながります。

このメディアでは、「チルド食品の冷却包装」「有機EL製造」「冷蔵ショーケースの結露対策」3つの目的別におすすめのデシカント空調をご紹介。導入を検討している方はぜひチェックしてください。

【目的で選ぶ】
おすすめのデシカント空調3選

ダイナエアーの
基本情報

液体調湿剤(塩化リチウム水溶液)を用いて、空気の温度と湿度を精密にコントロールするリキッドデシカント方式の空調システムに特化している企業です。空調機の開発・製造・販売から、エネルギーコンサルティングや設備工事まで手掛けています。

会社名ダイナエアー株式会社
設立2004年10月
資本金2.6億円
従業員数記載なし
事業内容空調装置の開発・製造・販売事業/空調・エネルギーコンサルティング事業
空調設備工事事業/管工事事業・電気工事事業
本社所在地東京都千代田区神田錦町3-4-2
TEL03-3294-4566
公式サイトhttps://www.dyna-air.jp/
THREE SELECTIONS
目的に応じて選ぶ
デシカント空調製品おすすめ3選
チルド食品の冷却包装
向け
カサバー
カサバー

画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)

低温度帯での省エネ稼働と衛生管理

0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。

特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。

有機EL製造・開発環境
向け
ドライセーブSSP/SZP
ドライセーブSSP/SZP

画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)

超低露点乾燥を実現する独自技術

機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。

クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。

冷蔵ショーケース結露対策
向け
カラットデシカント
カラットデシカント

画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)

営業を止めずに黒カビ・結露対策

天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。

独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。

※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)