ICU(集中治療室)は、免疫力が低下した患者が長時間滞在する特殊環境であり、院内でもっとも高度な空気管理が求められるエリアです。空気中の細菌・ウイルス・カビ胞子といった微生物リスクが極めて高く、わずかな空気環境の乱れが感染制御に大きく影響します。
こうした背景から、ICUにおける空調は単なる「快適性」ではなく、感染対策を目的とした厳格な清浄度・湿度・室圧の維持が必須です。本記事では、「ICU」「空気清浄」という課題に対して、なぜデシカント空調が有効な選択肢となるのかを解説し、ICUが抱える空気環境の課題をどのように解決できるのかを詳しくご紹介します。
ICUは空気感染・飛沫感染のリスクが非常に高いエリアであり、空調システムは以下の3つを満たす必要があります。
多くの医療施設で使われている従来の空調方式は、冷却による副次的な除湿に依存しています。しかし、
・湿度を一定に保ちにくい(特に中間期・冬期)
・湿度が高いとカビ・細菌が増加
・湿度が低すぎるとウイルス活性化
といった課題があり、ICUに求められる厳格な湿度帯(例:40〜60%)を安定維持することが難しいという問題があります。
デシカント空調は、潜熱(湿度)と顕熱(温度)を独立して制御できる方式です。これにより、外気条件が変動しやすい環境でも、感染リスクを低減できる最適な湿度帯(40〜60%)を通年安定して維持しやすくなります。
これは、ウイルスや細菌の繁殖、カビの発生を抑えるうえで非常に重要なポイントです。
湿式デシカント(液体吸湿材)では、吸湿溶液が空気と直接接触する過程で湿気だけではなく、空気中の細菌・真菌(カビ)・微細粉塵を同時に捕捉・洗浄する働きがあります(※)。
これはフィルターによる「ろ過」とは異なる、“洗浄・除菌”という空気清浄プロセスであり、ICUのような高度な衛生管理が求められる空間で大きなメリットとなります。
ICUは、清浄度・湿度・温度のどれも絶対に妥協できないため、安定した湿度制御と空気清浄効果を両立できる湿式デシカントが特に有効な選択肢になります。
当メディアで紹介しているティーネットジャパンの「カサバー」は、湿式デシカント方式を採用した代表的な製品です。ICUの課題解決に貢献できるポイントは以下の通りです。
除菌・除塵性能も持つ湿式デシカント「カサバー」
製品の特徴を見る
ICUの空調選定において最優先されるべき目的は「感染制御」です。「ICU」「空気清浄」という課題に対し、デシカント空調(特に湿式)は、湿度管理と除菌・除塵の両面から有効なソリューションを提供します。
院内感染対策を強化したい、湿度管理に課題があるなど、ICUが抱える空気課題とデシカント空調の特性が合致する場合、専門家やメーカーへの相談が重要です。
画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。
特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。
画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)
機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。
クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。
画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)
天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。
独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。
※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)