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衛生環境を守る|フィルターの限界を打破する「空気洗浄」のメカニズム

目次

工場における衛生・防塵管理の重要性

食品、医薬品、精密化学、電子部品などの製造現場において、空気中の粉塵(パーティクル)を制御することは、製品の異物混入を防ぎ、工場の衛生基準を満たすための最優先課題です。

特に近年、単なる機械的なホコリだけでなく、カビの胞子や細菌といった生物性粉塵への対策が重視されています。これらが製品に付着すると、ロット全体の廃棄や自主回収といった致命的な経営リスクにつながるため、工場内の空気清浄度をいかに高く保つかが、工場の衛生管理の成否を分けます。

従来の空調やフィルターが抱える衛生・防塵の限界

多くの工場では、高性能な不織布フィルターやHEPAフィルターを用いて空気中の粉塵をキャッチしています。しかし、工場の稼働環境によっては、従来のフィルター方式には以下のような「衛生上の死角」や運用の限界が存在します。

詰まりと二次汚染のリスク

洗浄工程がある食品工場や、特定の化学プロセスなど、湿度が高い環境では、空気中の粉塵が水分を吸ってフィルター表面で固着しやすくなります。これにより風量が低下し、空調の電気代が跳ね上がります。さらに、湿ったフィルターはカビや細菌の温床になりやすく、逆に室内に菌を撒き散らす二次汚染の原因になることもあります。

自体の摩耗粉塵という盲点

室内の湿度を下げるために一般的な固体ローター(乾式デシカント空調)を利用している場合、そのローター自体が回転・摩耗することで、目に見えない微細な吸着剤の破片を自ら発生させ、クリーンルーム内を汚染してしまうケースが製造業の現場で密かに問題視されています。

新衛生対策:「液で空気を洗う」という防塵アプローチ

こうしたフィルターの限界や空調設備自体の発塵リスクをクリアするため、最先端の衛生工場で導入が進んでいるのが、空気を遮るのではなく、液体の力で粉塵を洗い流すという湿式デシカント空調のアプローチです。

その中でも、水ではなく独自の特殊な調湿液を循環させ、優れた防塵効果と精密な湿度コントロールを同時に実現する専門的な機器は、液体式デシカント調湿機、あるいは湿式調湿機と呼ばれています。

液で空気を洗う科学的メカニズム

湿式調湿機には、独自の調湿液を使って空気そのものを丸洗いする仕組みが備わっています。具体的には、外から取り込んだ空気や部屋の中の空気を、細かな液体のシャワーの中にくぐらせます。このときに、空気中のジメジメした湿気を磁石のように吸い取るだけでなく、フワフワ浮いている細かな粉塵やホコリも液体がしっかりキャッチして、そのまま一緒に下へと洗い流してくれます。

網目のフィルターのようにホコリが溜まって風量が低下したり、清浄能力が落ちたりするリスクを抑えられます。目詰まりを起こさない構造のため、安定した防塵効果を維持しながら、クリーンな空気を工場内へ継続して供給することができます。

湿式調湿機の代表的な製品の紹介はこちら

湿式調湿機を工場への導入メリット

フィルター交換の頻度を抑え、手間もコストも削減

一般的な空調のような、定期的なフィルターの掃除や交換作業がほとんど発生しません。キャッチしたホコリを液体と一緒に自動で洗い流してくれるため、メンテナンスの手間が省けるだけでなく、使い古したフィルターの廃棄コストも大幅にカットできます。

設備自体からの発塵リスクを最小限に抑える

固体ローターのようにシステム内部で大きな部品が擦れ合う構造ではないため、設備そのものの摩耗によって細かい粉塵を撒き散らすリスクを極限まで低く抑えられます。異物の混入をできるだけ避けたいデリケートな製造ラインでも、高い安心感を持って使うことができます。

目詰まりの抑制による安定したクリーン環境をキープ

網目のフィルターのようにホコリが溜まって風量が低下したり、清浄能力が落ちたりするリスクを抑えられます。目詰まりを起こさない構造のため、安定した防塵効果を維持しながら、クリーンな空気を工場内へ継続して供給することができます。

まとめ

これからの工場の衛生対策は、現場にこまめな清掃や交換の手間を強いるのではなく、システム自体の仕組みでゴミを溜めずに解決していく方向へと進化しています。

毎日のメンテナンスの手間を省きながら、コスト削減とキレイな環境を当たり前に両立させるために、特別な液体を用いた湿式調湿機という方式を、これからの工場運営の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

THREE SELECTIONS
目的に応じて選ぶ
デシカント空調製品おすすめ3選
チルド食品の冷却包装
向け
カサバー
カサバー

画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)

低温度帯での省エネ稼働と衛生管理

0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。

特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。

有機EL製造・開発環境
向け
ドライセーブSSP/SZP
ドライセーブSSP/SZP

画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)

超低露点乾燥を実現する独自技術

機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。

クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。

冷蔵ショーケース結露対策
向け
カラットデシカント
カラットデシカント

画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)

営業を止めずに黒カビ・結露対策

天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。

独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。

※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)