夏場は気温だけでなく湿度も大きく上昇するため、工場や倉庫、食品製造施設、医療施設などでは結露やカビの発生リスクが高まります。冷房を運転しているにもかかわらず、水滴やカビが発生するケースも少なくありません。
こうした湿度トラブルは、品質不良や衛生リスク、設備劣化、作業環境の悪化につながる可能性があります。そこで注目されているのが、空気中の水分量そのものをコントロールするデシカント空調です。
夏場は外気温と外気湿度が高く、建物内へ大量の水分が流入しやすい季節です。特に工場や倉庫では、人や台車の出入り、シャッターの開閉、換気設備による外気導入などによって湿気が持ち込まれます。
さらに食品工場や医薬品工場では、洗浄水や蒸気、製造工程から発生する水分によって室内湿度が上昇する場合があります。
その状態で冷房により室温を下げると、壁面・天井・配管・設備表面・冷蔵ショーケース周辺などの温度が低い部分で結露が発生しやすくなります。外気と室内の温度差が大きいほど、空気中の水分が露点に達しやすくなるためです。
高湿度環境が続くと、カビやぬめり、異臭、錆、包装不良などの原因となり、品質や衛生面への影響が大きくなります。
結露やカビは見た目の問題だけではありません。製品品質や設備管理、作業環境にも大きな影響を与えます。
特に食品工場や医薬品工場では、結露やカビが品質管理や衛生管理上の重大なリスクとなるため、発生前の対策が重要です。
一般的な冷房設備は、室温を下げることを主な目的としています。そのため、温度は下がっていても湿度が十分に下がらず、室内がジメジメした状態になることがあります。
また、冷却除湿では空気を必要以上に冷やしてから再加熱するケースがあり、エネルギーロスにつながる場合があります。
冷蔵倉庫や低温エリアでは、冷却コイルへの霜付きや霜取り運転が発生しやすくなり、温湿度環境が安定しないこともあります。
さらに、高湿度の外気が継続的に流入する施設では、冷房能力だけで湿度を一定に保つことが難しいケースがあります。
結露対策では温度だけではなく、露点温度や絶対湿度まで含めた管理が重要です。
デシカント空調は、吸湿材を利用して空気中の水分を除去する除湿方式です。
冷却除湿だけに依存せず、空気中の水分量そのものを低減できるため、湿度を安定して管理しやすくなります。
また、温度と湿度を分けて制御しやすいため、過度な冷却を行わずに快適な環境を維持できます。
外気に含まれる水分を事前に処理することで、室内への湿気流入を抑制できる点も大きな特徴です。
空間全体の露点を下げることで、配管や設備表面、壁面などで発生する結露リスクを低減しやすくなります。
さらに、高湿度状態を避けることでカビが発生しにくい環境づくりにも役立ちます。
食品工場や倉庫、冷蔵施設、ショーケース周辺など、夏場に湿度負荷が高まる現場で導入されています。
結露は、空気中に含まれる水蒸気が冷たい表面で水滴へ変化する現象です。
結露の発生は室温だけで決まるものではなく、空気中の水分量と表面温度の関係によって決まります。
湿度が高いほど露点温度も高くなり、少し冷えた表面でも結露しやすくなります。
デシカント空調によって空気中の水分量を減らすことで露点温度を下げることができ、結露の発生リスクを抑えやすくなります。
そのため、夏場の結露対策では温度管理だけではなく、露点管理と湿度管理をセットで考えることが重要です。
カビは高湿度状態が続くことで発生しやすくなります。
壁面や天井、床、ダクト内部、フィルター周辺、保管品周辺など、湿気が滞留しやすい場所では特に注意が必要です。
デシカント空調によって湿度を一定範囲に維持することで、カビが発生しにくい環境づくりにつながります。
食品工場ではカビの発生が異物混入や衛生リスクにつながり、倉庫では段ボールや紙製品、木材などの品質劣化を引き起こす場合があります。
ただし、空調設備だけに頼るのではなく、清掃・換気・断熱・外気流入対策などもあわせて行うことが重要です。
食品工場では、外気湿度の上昇に加え、洗浄工程や蒸気利用設備などによって湿度が高くなりやすい傾向があります。
包装室や充填室では結露によるシール不良や印字不良が発生することがあります。
また、天井や配管から落下する水滴は異物混入や衛生上の問題につながるため、結露防止が重要です。
デシカント空調により湿度を安定させることで、結露防止やカビ抑制、衛生環境の維持に役立ちます。
HACCP対応の観点からも、温湿度記録や清掃記録を継続的に管理することが求められます。
倉庫や物流施設では、シャッター開閉やフォークリフトの出入りによる外気流入が湿度上昇の原因となります。
段ボールや梱包材は湿気を吸収しやすく、変形や強度低下、カビ発生につながることがあります。
金属部品や機械部品を保管している場合は、錆の発生リスクも高まります。
デシカント空調によって庫内湿度を安定させることで、在庫品の品質維持やロス削減に役立ちます。
大規模施設ではゾーンごとの湿度差や空気の滞留にも注意が必要です。
冷蔵倉庫やチルドエリアは外気との温度差が大きいため、夏場に結露や霜が発生しやすい環境です。
搬入口や出入口から湿った外気が流入すると、床濡れや霜付き、ぬめりの原因となります。
デシカント空調で外気や室内空気を除湿することで、結露や霜の発生を抑えやすくなります。
霜取り運転の回数低減や温湿度環境の安定化につながる場合もあります。
エアカーテンや前室、断熱対策と組み合わせることで、さらに高い効果が期待できます。
スーパーマーケットや商業施設では、冷蔵ショーケース周辺で結露が発生することがあります。
ガラス面の曇りや水滴は商品視認性を低下させるだけでなく、売場環境にも影響します。
床濡れやカビは来店者の安全性や施設イメージにも関わります。
デシカント空調によって売場周辺の湿度を低減することで、ショーケース結露の抑制につながります。
既存施設への導入を検討する際は、施工方法や保守体制も確認しておくことが重要です。
画像引用元:株式会社ティーネットジャパン公式HP
(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
0℃付近で高い省エネ効率(乾式デシカント比約40%削減※1)を発揮し、低温環境での運用コストを大幅に削減。霜取り運転も不要なため安定した稼働が見込めます。
特殊溶液が結露・粉じんを抑え、製品トラブルを予防。除菌性(食塩水相当)により空気中の菌も除去※2し、HACCPにも対応可能です。
画像引用元:株式会社西部技研公式HP
(https://seibu-giken.com/products/287/)
機能性ハニカム構造を製造する技術と、特殊シリカゲルや合成ゼオライトを使用することにより、-90℃DPという超低露点に対応します。
クリーンブースの一体設計が可能。湿度制御の精度を高めることで、恒常的な超低湿制御が前提となる有機EL製造に対応できます。
画像引用元:日本特殊陶業公式HP
(https://niterra-air.com/)
天井埋め込み型なので店内の景観を損なわず、最短1日の夜間工事※3で設置が完了。営業への影響を抑えた導入が可能です。
独自開発の除湿素材を活用し、店内の湿度を40〜50%に保つことで、冷蔵ショーケースの曇りや結露の発生を抑えやすい空調環境を整えます。
※1 108.8kW→61.9kW 参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/files/products_kathabar/comparison_table.pdf)
※2 実証実験による結果。測定場所:某ビール工場 測定日時:1998年7月7日 測定機器:RCSエアーサンプラー(密閉状態で測定)
参照元:ティーネットジャパン公式HP(https://www2.tn-japan.co.jp/kathabar/contents/products/kathabar/)
※3 1台で約1日(スーパーマーケットの場合、閉店後~翌開店前まで)で設置可能。 参照元:日本特殊陶業株式会社公式HP(https://niterra-air.com/faq/)